みなさま、明けましておめでとうございます。
今年も当教室のブログをご覧くださり、誠にありがとうございます。
昨年同様、写真を通して人生を豊かにしていけるようなお手伝いをしてまいりたいと思います、どうぞよろしくお願いいたします。
皆様は今までと違う「新年」をいかがお過ごしでしょうか?
私はというと、福袋を買いに出かけたいところですが、今年はおとなしく家にこもり、机の上に積み上げてあるまだ読んでいない本を読もうと思っています。
ところで、新年の抱負は書かれましたか?
今年は写真家として、そして写真教室主宰者として、2つの抱負を書きました。
まず写真家としての抱負は、
【表現を追求した個展を開催すること】
でしょう。
今回で10回目となる個展を、この秋銀座で開催予定です。
以前から温めていた内容をどのように表現しようか?またより具体的にまとめるか?を考えているところです。
写真で自分の想いをまとめることは楽しくもあり、苦しくもあります。
それでも写真展を開催すると、多くのお客様にご覧いただけることがないより嬉しい。苦しんだことなんて忘れてしまうのです。
お客様からご質問をいただいたときに、自信をもって自分の想いがお答えできるように、自分自身と向き合いながら作品をまとめていきたいのです。
話はいっきに飛びますが、いつかは美術館での個展を開催したいですね。これは数年前から温めている想いですが、生きているうちに実現したいです。
つぎに、写真教室主宰者としての抱負です。
コロナウイルスがいまだ収まらない世の中ですが、そのような中でも写真を楽しみたい方に向けて、きっかけ作りのお手伝いが出来たらと思っています。
最近教室にご入会くださった方とお話していると、ご自身と向き合い、これからの人生を考え直し、写真を始めよう!と思った方が大変多かったように思います。
もうひとつ、これは以前から私が思っていることです。
カメラが好きな人、写真が好きな人、どちらかに偏る傾向がある写真業界なので、ご自身がどのような想いを、どのようなカメラ、レンズで表現したらいいのか、の橋渡しができるといいですね。
カメラ、レンズは決して安いお買い物ではないので、高価なものを買う前にアドバイスをしてさしあげられたら、よりご自身の作風にあったものを購入でき、ますます写真を撮るのが楽しくなるのではないでしょうか?
オールドレンズが流行っているのですが、なぜオールドレンズで撮影するの?その色、ボケ、は撮影される方の表現の中でどのような意味があるか?ということまで考えて購入されれば、レンズ沼(写真用語で、レンズをたくさん購入してしまうことを言います)から抜け出せない、なんてことにはならないでしょう。
しかしここで、皆さんにも意識していただきたことがあるのです。
購入される方ご自身が、どのような写真表現をしたいのか、を明確にしていただけたらと思うのです。
以前、お店の人から聞いたのですが、
「私に合うレンズを教えてほしい」
と、お会いして間もないお客様に唐突に相談されたことがあり、困った店員さんは、
「今お持ちのレンズで充分ではないでしょうか?」
それを聞いたお客様は、なんだか腑に落ちないような顔をしながら帰っていったそうです。
店員さんの話では、ご自身がどのような写真を撮りたいのかがわかってない場合、私たちにはもっと理解できないのでお答えすることが難しいとのこと。
お客様もきっと、どのような写真を撮りたいのか自体もまだ迷っていて、レンズを買えば何かが見えるのではないか?と思ったのかもしれません。
このように、ご自身もある程度明確に言葉にするなり、撮りたい写真を持っていくなりして相手に伝える努力をしたほうが、より希望のレンズを手に入れる近道になります。
写真教室の生徒さんにもアドバイスをよくしますが、
ある程度継続して受講して下さる生徒さんだと、どのような写真を撮りたいのか、がわかりますのでアドバイスができるのですが、
お会いして間もない場合だったり、はじめて間もない時期だと、撮影の経験が少ない分、いろいろな被写体を撮る練習をすることで経験値が上がり、ご自身が撮りたいものが見えてきますから、
まずは純正レンズ(カメラメーカーが販売しているレンズ)を使って撮影をしていくのが得策だと思います。
そこからご自身が何を撮りたいのか、が見えてくることがありますので。
抱負からすっかり、レンズ購入アドバイスになってしまいましたが、
2021年もコロナウイルスと共存しながら、写真とともに、そしてカメラ・レンズとともに有意義に過ごしていきたいものですね。