毎年恒例の夏の撮影会を
横浜・日本大通りで開催いたしました。
ご参加くださった皆様の渾身の写真を
下記に掲載いたします。
当日は12名の皆様とご一緒に
歴史的建造物の趣ある空間を
光と影を意識しながら撮影する練習を
行いました。
2時間弱の撮影会、夏の暑さにも負けず
そして会話も大変少なく真剣に撮影に
取り組まれていらっしゃる様子が印象的でした。
講座でお伝えした光の使い方を今後に
活かしていただけると嬉しいです。
*写真をクリックすると拡大されます。
石川明美さん
<講師・松田より>
華やかなドアノブと、そこにアートのような光が当たる様子をうまく捉えています。静かな空間の中にある様子が伝わってきますね!
まるで光がドアノブにそっと手をかけているようにも見える想像が膨らむ1枚です。
石井誠さん
<講師・松田より>
古い階段を登ろうとするその上から
未来を感じさせるような光が差し込んでいる様子は絵画のような趣を感じさせます。
あたかも階段が主役のようですが、
実は差し込む光がここでは主役です。
階段のまわりの空間も感じられる人も多いはずです。
石井真弓さん
<講師・松田より>
階段にこぼれ落ちるグリーンの光を素直にまっすぐ捉えています。
丁寧にしっかりと光に向き合っているようですね。
また左隅から始まる階段のラインも丁寧な様子を感じさせる良いポイントです。
中心に光があり、階段のラインを考えながら捉えることでしっかりと被写体に向き合われています。
岩崎真由子さん
<講師・松田より>
ステンドグラスに写り込む造形的な窓を印象的に捉えています。
明るさの調節次第では白飛びや黒潰れしてしまいがちなのですが、
窓を主役にして捉えることができました。
少し斜めから構えたことで動きや立体感も感じられるのではないでしょうか?
内藤満津代さん
<講師・松田より>
階段と手すりにさす光をご自分の目線で素直に捉えていますね。
階段を降りる日常のなにげない動作の中に、ふと見つけた光を感じた作者の目線がよくわかる1枚です。
見過ごしてしまいそうな風景の中にある美しい風景を探し、写真に収めることは意外に難しいものです。つい目立ったり目を惹く物をとってしまいがちですが、何気ない風景の良さをこの1枚から感じられました。
ハリス展子さん
<講師・松田より>
古いライトの視点の奥に広がる空間をよく捉えています。
ライトの明るさもちょうど良いですね。
また奥に広がる廊下のわずかな光と影がこの場所の空間の雰囲気をより引き立たせています。
主人公が静かな洋館の穏やかな空間をゆっくり歩き、ふと見上げた1枚のようにも感じられます。
堀田 眞紀子さん
<講師・松田より>
階段の写り込みとその奥の廊下が、
過去と未来を同時に表現しているように想像します。
柔らかい表情の1枚が撮れました。
ピントの位置は階段の枠に合っていますが、手前の階段に写り込むゆらゆらとした階段の枠の面積が多いことで柔らかさも併せ持った1枚になりました。
松本 高生さん
<講師・松田より>
床の写り込みの奥に目線を動かすと
写真を撮る女性らしき姿が印象的に入っていますね。
またその先には建物の美しい形の窓と
手前の写り込みがゆらゆらと揺れている印象です。
写真全体から落ち着いた空間と抒情的な雰囲気が感じられます。
八木澤 美恵さん
<講師・松田より>
優しい丸いカーブを描く階段とその下の可愛いタイルの色がよく合っています。石の階段とタイルは固いものなのに、なぜだか柔らかい印象を感じました。
奥の壁にちらりと写る影も良かったですね。柔らかい印象の雰囲気にプラスして落ち着いたイメージも加えられました。
舩木 淳子さん
<講師・松田より>
白く柔らかい壁のレリーフ、そこに差す光が印象的です。
明暗のコントラストが激しい場所ですが、柔らかい光の表情がよく捉えられています。
この光とレリーフの位置付けが悩ましかったと思いますが、余白に入っているアーチのレリーフと白い壁の配分が穏やかで静かな印象を感じさせています。
三吉 由紀子さん
<講師・松田より>
階段の窓からこぼれる光を淡く捉えていますね。
夢の中の一コマのような印象です。ここから物語が始まるような場面に感じられました。
窓や光、壁などの配置が絶妙なバランスですね。
見る人が色々な思いを想像できる1枚になりました。